楽天、急逝の星野仙一氏にささげる開幕戦白星 V打の藤田「いい報告ができるように」
「ロッテ2-3楽天」(30日・ZOZOマリンスタジアム)
土壇場の延長十二回、楽天・藤田一也内野手(35)が値千金の適時打を放った。2死一、二塁、右前にしぶとくはじき返し「僕がアウトになったら今日の勝ちはなかった。最高の形になった」とほおを上気させた。
1月4日にすい臓がんで急逝した星野仙一球団副会長(享年70)へ勝利をささげようとチームは一丸となっており、「シーズンの最後にいい報告ができるようにしたい」と力強く話した。
八回に一時は逆転となる2点適時打を放った銀次内野手(30)も「星野さんが打たせてくれた」と感無量の表情で開幕星を届けられたことを喜んだ。
この日から1年間、ユニホームの左胸裏に背番号「77」をつけ臨んでいるが、梨田監督は「ときどき(左胸を)触りながら戦っていました。負けたら『アカンで』と言われるところだった」と安どの笑みを漏らした。