【専門家の目】川崎「自律神経の病気」のため退団…治る病気、復帰を期待

 ソフトバンクは26日、未契約だった川崎宗則内野手(36)の退団を発表した。川崎は球団を通じ「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」と理由を明かした。これについて松本クリニック(兵庫県芦屋市)の松本浩彦院長に見解を聞いた。

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 ソフトバンクの川崎選手が「自律神経の病気」のために退団、というニュースが飛び込んできました。

 自律神経の病気となると、自律神経失調症だと推測します。交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、慢性疲労、頭痛、不眠、食欲不振、便通の不具合、もっとひどくなるとうつ病のような不安感、落ち込みや気分の低下を招きます。

 基本的に過度のストレスが原因で起こるもので、常に結果が求められるアスリートにとっては避けて通れない心身の病のひとつと言ってもいいでしょう。

 私の友人で、この自律神経の乱れをコントロールする海外製の機械を使って、数多くのトップアスリートを専門に治療している医師もいるほどです。必ず、というのは言い過ぎかもしれませんが、治る病気です。時間がどれくらいかは誰にも予測できませんが。

 「ムネリン」は、私が星野監督に付いて北京オリンピック野球日本代表に帯同したときに2週間、同じホテルで寝食を共にし、その明るく人懐っこい性格をこの目で見ています。先輩や同輩からも可愛がられる、陽気なナイスガイでした。

 「退団」ということは、病気が治ればまたどこかのチームであのハツラツとしたプレーが見られる可能性があるということです。それを心から期待しています。

 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、(社)日本臍帯・胎盤プラセンタ学会会長。

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