横堀“聖光野球”貫いた! 決勝セーフティースクイズ「相手より泥だらけに」
「選抜高校野球・1回戦、聖光学院5-3東筑」(23日、甲子園球場)
誰より泥だらけに。そのモットーを体現した。聖光学院の2番・横堀航平外野手(3年)が、3-3の九回1死二、三塁で決勝のセーフティースクイズ。敵失も絡んで2点を勝ち越した。1ボールから一塁側へお手本のように死んだ打球を転がすと「サインだった。自分が決めてやるという強い気持ちが形になった」と胸を張った。
2番を担う昨秋からの公式戦打率は・514とチームトップ。それでも、あくまでつなぎ役に徹する。先頭打者の七回は投前へのセーフティーバントをヘッドスライディングで安打にした。「聖光らしさは相手より泥だらけになること」と自らに言い聞かせている。
福島勢は春通算10勝。春夏通じて19度目の甲子園となる斎藤智也監督(54)は、つなぎの打線と継投策に「勝ちの理想形」と満足げだ。「負けたらすぐ帰らないといけない。それが嫌で寝られなかった」と言う同校初の開幕試合。その緊張感の中で、教え子たちはしっかりと“聖光野球”を貫いた。