DeNA飯塚、開幕ローテへ6回1失点 故障者続出の中で救世主になる
「オープン戦、オリックス1-3DeNA」(18日、京セラドーム大阪)
4年目右腕のDeNA・飯塚が開幕ローテを大きく引き寄せる快投だ。「無駄な四球を出さず、自分が有利なカウントで投げることができた」と6回を3安打1失点。大きな手応えをつかむ内容となった。
二回1死でマレーロに先制ソロを被弾も、中盤にかけて安定感を増す投球を見せ、六回には最速146キロを記録。中でも光ったのは思わぬ形で手にした新球のカットボールだ。
「スライダーを試合で投げていく中でカット気味になって使えるなと思った」。前回7日の阪神戦(甲子園)で左打者の外角への『バックドア』が決まり「今日もそれがはまった」と話していた。
試合前の“儀式”も好投の要因だ。前回はボクシングのマイク・タイソンのKO動画を見てから登板。「あるときに部屋で見たら興奮して寝られなかった。闘争心をかきたてられた」という。「今回は(K-1の)バダ・ハリとセーム・シュルトです」と笑顔の飯塚。故障者相次ぐ先発陣に救世主誕生の予感だ。