「オープン戦、ＤｅＮＡ５－７楽天」（２５日、アトムホームスタジアム宜野湾）

　期待しか感じさせなかった。楽天・則本昂大投手は今年初の実戦登板で、３回を１安打無失点。筒香に対しては最速１５１キロをマークした。３月３日の侍ジャパン・豪州戦で先発し、同３０日のロッテとの開幕戦に臨む右腕は盤石といえる仕上がり具合だった。

　相まみえた筒香に対し、３球オール直球で挑み、遊飛に打ち取った。「お互いの現状を知りたかった」。そう振り返った右腕は、初球にこの日最速１５１キロを計測すると、２球目は１５０キロ。昨季６月８日のＤｅＮＡ戦で８試合連続２桁奪三振の世界タイ記録をマークした際に、記念すべき１０個目の三振を狙って奪いにいった相手が筒香だった。その日本の主砲との“再戦”となった今年初実戦で、本番さながらの気合をにじませた。

　それでもエースは「まだ５０点くらい。まだまだ真っすぐで空振りが取れていない」と厳しく自己採点。中５日で日の丸を背負い、約１カ月後には、自身５度目の大役も待っている。「ベストな状態で臨みたい」と自らに言い聞かせるように話した