松井氏 史上最年少殿堂入り 長嶋氏に感謝

 巨人やヤンキースなどで日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏(43)が15日、プレーヤー表彰で野球殿堂入りを果たした。43歳7カ月での選出は、14年の野茂英雄氏の45歳4カ月を抜いて史上最年少。恩師の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(81)に心の底から感謝した。

 現役時代に華々しいアーチで日米を沸かせたゴジラが、史上最年少で新たな栄誉を手にした。ニューヨーク在住のため通知式を欠席した松井氏は「この度、大変な名誉であります野球殿堂入りの一報を頂きまして、この上ない喜びと光栄な気持ちであります」と感激のメッセージを発表した。

 「私の野球人生の最大の師」という長嶋氏に対して「ご縁がなければ、本日の名誉ある日を迎えられなかったのでは、と感じております」と深く感謝。あふれ出るような熱い思いだった。

 13年に一緒に国民栄誉賞を受賞した“最強の師弟コンビ”。92年のドラフト会議で4球団競合の末、巨人・長嶋監督が当たりくじを引き当てた時から運命は決まった。「4番1000日計画」を掲げたミスターが、付きっきりで指導しスイングをチェック。東京ドームや遠征先の宿舎、時には長嶋氏の自宅の地下室で素振りをした。

 その日々こそが礎だった。心に残る師匠の教えがある。「打撃は生き物だから日々、バットを振って自分自身と向き合い、常に最高の状態にしておかなくてはいけない」。巨人時代に本塁打王と打点王をそれぞれ3度獲得し、ヤンキースでは09年ワールドシリーズMVP。恩師の教えを胸に必死にバットを振り、日米で輝いた。

 祝福コメントを寄せた長嶋氏は「私の前で何千、何万、何十万とスイングしたのでしょうが、一振りたりとも手を抜きませんでした」と弟子の努力を称えた。同時に「いつの日か指導者として、その手で次代の日本を背負える4番打者を育ててほしいと願っています」とゴジラの“後継者”育成に期待した。

 松井氏は、今後の殿堂入り授賞式で「ファンの皆さまに直接お礼をお伝えできれば」と約束。お世話になった日本球界にも恩返しを果たす。

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