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虎ファンから虎キラーへ DeNA・浜口が抱く“特別な感情”

 “阪神キラー”として活躍したDeNA・浜口
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 今季、両リーグの新人でただ一人、10勝を挙げたDeNA・浜口遥大投手(22)。特にレギュラーシーズンの阪神戦では、5試合に登板して無傷の3勝と虎を大いに苦しめた。父親の影響で阪神ファンだった浜口少年が、プロ入り後、“虎キラー”に変貌。その原動力に迫った。

 まるで“運命のいたずら”のようだと感じた。少年時代から大ファンだった球団を抑え込み、お得意さまにしてしまう。浜口が、まさにそれだ。

 自身は、佐賀出身だが阪神とは生い立ちから“縁”があった。両親は和歌山出身で、兵庫で仕事をしていた父・顕人さんは熱狂的な阪神ファン。その影響を受けた。小学生時代の05年、長崎で阪神の試合を初めて球場で観戦。金本が放った満塁本塁打は、今も鮮明に記憶に残っている。

 「ホームランを打つバッターや速い球を投げる選手が好きでした。金本監督の打ち方をまねしてました」と懐かしそうに語る。今は「あんまり(どこの)球団が好きというのはない」と割り切ってはいるが、それでもかつて大好きだった球団は別だ。

 4月25日、プロ入り後初めて甲子園のマウンドに上がり、阪神を相手に投げた。六回まで無安打に抑える快投を見せ、白星をつかんだ。「歓声はやっぱり迫力がありました」と苦笑したが、この試合がプロ4戦目で「無我夢中で必死に投げていた」と振り返る。

 阪神戦は今季5試合に登板して3勝0敗、防御率3・03。胸の内に秘めていた熱い思いがあった。「僕は特に阪神には絶対に負けない、と思ってシーズンを通して投げた」。“古巣”のような思いに近い。虎に対しては、特別な感情があった。「少し特別なのもあるかもしれないです。お父さんも僕が勝つならいいだろう、と(笑)」。父ら家族が甲子園だと「来やすいですし、だから特別、いいピッチングをして、いいところを見せたかった」と明かした。

 レギュラーシーズン10勝の活躍で自信を深め、ポストシーズンで進化した。日本シリーズ第4戦で八回1死までの無安打に抑えた。快挙達成はならなかったが、「一生ないかもしれないチャンスを逃したかもしれないですけど、気にしてないです」。視線の先にあるのは来季、年間を通してローテを守り、白星を積み重ねること。無敗の阪神戦も「すごくいい意味で捉えてやれる」。プロ2年目も、“キラー”が虎の前に仁王立ちする。

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