ソフトバンク・サファテがMVP 53年ぶり快挙!外国人投手が日本SとW受賞

 「NPBアワーズ2017」(20日、グランドプリンスホテル新高輪)

 誰もが疑う余地はない。パ・リーグのMVP、ソフトバンク・サファテがレッドカーペットを歩いて壇上に上がった。「とても光栄です。人生の中でも忘れられない年になったのは間違いない」。2番手の柳田にダブルスコアをつける文句なしの選出だった。

 個人タイトルの最多セーブ賞に続き、プロ野球記録のシーズン54セーブを称えるコミッショナー特別表彰を受けた。さらに外国人選手としては初の正力松太郎賞。大トリ4度目の登壇でMVPを受賞した。

 外国人投手が受賞するのは1991年の郭泰源(西武)以来で、日本シリーズMVPとのダブル受賞となると64年のスタンカ(南海)までさかのぼる。クローザーの受賞は98年の佐々木主浩(横浜)以来と異例ずくめだ。

 表彰式だけのために0泊2日の強行軍で来日した。日本時間の19日にアリゾナを飛び立ち、この日の午前6時ごろ羽田空港に到着。都内のホテルに入りジムでウエートトレーニングをこなし、式典後は深夜発の便で再び米国へ。計33時間の移動で日本滞在は17時間の日程に「この2日間は地上より飛行機にいる時間の方が長いよ」。

 来日7年間で通算229セーブをマークし、名球会入りまで残り21。「60セーブも機会があれば挑戦したいね」。今年の「パ・リーグの顔」に輝いた最強助っ人が胸を張った。

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