石崎に“八回の男”プランが浮上 建山投手コーチ「調子のいい選手を重視」

 「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」の開幕戦で韓国にサヨナラ勝ちした稲葉篤紀監督(45)率いる侍ジャパンが17日、東京ドームで全体練習を行った。16日の韓国戦に中継ぎで好投した石崎剛投手(27)に八回を任せる案が浮上した。 

 虎が誇る剛腕に、新たなポジションが与えられるかもしれない。今大会残り2試合で、石崎が“八回の男”を担う可能性が浮上。侍ジャパンのセットアッパーとして、守護神・山崎康に勝利のバトンをつなぐ。

 16日の韓国戦は七回にマウンドへ上がり、1回2/3を1安打無失点。「シーズン中の球より(今大会は)縫い目が浅くて、よく曲がってくれました」と振り返ったように新球ツーシームで右打者の内角を攻め、中軸を三者凡退に仕留めた。

 力投した石崎の姿を見た建山投手コーチは改めて称賛。「韓国打線に対して一番、圧倒していた。中軸の打者から空振りを取っていたしね」と手応えを感じている。

 完全固定していないセットアッパーは「バッターの左右もあるけど、調子のいい選手を重視する」と同コーチ。評価急上昇中の右腕は筆頭候補と言ってもいい。「チーム全員が勝ちたいという気持ちでいます」。石崎は静かに決意を込めて、前を向いた。

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