ロッテ涌井、メジャー挑戦へ「国内球団への移籍はない」と球団幹部
海外移籍が可能なFA権を取得したロッテ・涌井秀章投手(31)が7日、メジャー挑戦の意思を固めたことが関係者への取材で分かった。
涌井はFA権行使に対して、申請期限の14日まで保留する考えを明かしているが、行使は確実と見られる。
メジャー挑戦は若い頃からの夢で、10月にはプライベートを兼ねた旅行として、ワールドシリーズを生観戦している。
FA宣言すれば、国内の複数球団が手を挙げることも考えられるが、球団幹部は「(編成部門から)国内には行かないと報告を受けている。(国内残留なら)ロッテでプレーする」と語り、メジャーかロッテ残留の二者択一となっていることを示唆した。
涌井は13年に国内FA権を行使してロッテに移籍した。球団幹部氏は「お金の問題ではないような気がする。(ロッテに)来た時からの海外の話の流れになっていた。自分の気持ちを大事にしてほしいが…」と涌井の胸中を思いやった。
メジャー移籍を希望すれば、条件などを巡って米球団との交渉が長引く可能性も否定できない。
ロッテ内部では「延々と待っているわけにはいかない。(投手)補強の兼ね合いもある。年内…年明けには」と涌井の去就決定を18年初頭に設定しているようだ。
ロッテは今オフからFA宣言残留を認めており、「ロッテ・涌井」を決断する可能性も大いにある。
涌井は今季5勝11敗、防御率3・99の成績を残している。