東都大学野球１部リーグ歴代最多通算５４２勝を誇る東洋大・高橋昭雄監督（６９）が４日、優勝を決めた亜大３回戦（神宮）の試合後、今季限りで退任する意向を表明した。

　高橋監督は１９７２年に２３歳で母校の監督に就任。戦後初の５連覇を含むリーグ優勝１８度、全日本大学選手権優勝４度、明治神宮大会優勝２度の実績を残した。また、達川光男（現ソフトバンクヘッドコーチ）、桧山進次郎（元阪神）、今岡真訪（現ロッテ２軍監督）、福原忍（現阪神コーチ）、大野奨太（日本ハム）、鈴木大地（ロッテ）ら、多数の教え子をプロに輩出した。

　高橋監督は「大学から今シーズン限りと言われていて、来シーズンからは、もう指揮は執らない」と説明。就任４６年目の花道を春夏連覇で飾り「辞めるのはさみしいけど、勝って辞められる。こんな幸せなことはない」と笑みをのぞかせた。

最後の指揮となる明治神宮大会（１０日開幕）に向け「学生たちにはもう１週間、厳しい指導についてきてもらって、その結果が神宮大会で出ればいい」と抱負を口にした。