巨人からドラフト２位で指名された岸田行倫捕手（２１）＝大阪ガス＝が１日、兵庫県西宮市内で岡崎スカウト部長らから指名あいさつを受けた。小林を脅かす存在として期待される岸田は「古田（敦也）さんみたいな打てる捕手がすごくかっこいいと思うのでお手本にしたい。開幕スタメンを取る気持ちでやりたい」と“古田２世”を目標に掲げた。

　古田氏は同郷かつ同じ少年野球チームの大先輩。野球教室に来訪したこともあった。父・辰則さん（５３）は川西明峰高で１学年下の古田氏とともにプレー。「古田さんが入ってきて、捕手（のポジション）を取られたという話を聞きました」と明かす。自身は高校時代に内野手から捕手に転向。古田氏の著書や動画を見返し“捕手道”を研究してきた。

　岡崎スカウト部長は「即戦力に近い形で期待している。（小林、宇佐見とは）総合力、安定感で十分勝負できると思う」と期待を示した。打てる捕手へ－。通算２０００安打も「最終的にそうなれたら一番いい」と岸田は大記録を見据える思いも口にした。