沢村賞 西武・雄星を推す声も…共に7項目中5項目クリアもG菅野に軍配

 プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が30日、都内で開かれ、巨人・菅野智之投手(27)を満場一致で初選出した。

 選考過程では西武・菊池雄星投手(26)を推す声もあり、菅野との同時受賞も検討された。16勝6敗、防御率1.97で基準7項目のうち菅野と同じ5項目をクリア。指名打者制の成績であることも評価された。

 だが、最終的にはナンバーワン投手ひとりを選出することで一致。堀内恒夫選考委員長は「セ、パ共通の最高記録という点で、菅野君は防御率と勝利数の二つある。残念ながら菊池君にはない」として、菅野に軍配を上げた。

 また、投手の分業化が確立され、完投数やイニング数をクリアできる投手が減少。来年度からは基準7項目に加え、同賞が独自で設定したクオリティー・スタート(7回以上で自責点3以下)の達成率が、選考規定に補足項目として明記されることになった。

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