広島4位・尾道、鳥取城北撃破!1年生エース井上151球完投星

 「高校野球秋季中国大会・1回戦、尾道5-4鳥取城北」(27日、しまなみ球場)

 1回戦4試合が行われ、尾道(広島4位)が鳥取城北(鳥取2位)との接戦を制し、準々決勝進出を決めた。背番号「7」の主戦格、井上愛斗外野手(1年)が粘投。9安打4失点で9回151球を投げ切った。盈進(広島1位)は倉敷商(岡山2位)に5-3で勝利。29日に予定されている準々決勝で両校が対戦する。

 最後までマウンドに立ち続けた。完投勝利を挙げた井上。9安打を浴びたが、崩れることはなかった。背番号「7」ながら、エースとして託された一戦。151球を投げ抜き、チームを準々決勝へと導いた。

 「開き直るしかないと思い、思いきり投げました。(抑えて)思わず気持ちが出てしまった」

 最大の危機は1点リードで迎えた八回。安打と四死球などで無死満塁のピンチを招いた。三振と右飛で2死とし、対峙(たいじ)するのは4番・塩田。最後はチェンジアップで空振り三振に仕留めると雄たけびを上げた。

 制球が定まらず、ボールもあまり指に引っかからないなど、本調子ではなかった。三、五、七回には味方の攻撃中にベンチでシャドーピッチング。「体が早く開いてしまっていたので、修正しようと思って」。九回のマウンドに上がる前にもブルペンで投球練習を行ってからマウンドへ向かった。

秋季県大会のリベンジだ!!

 北須賀俊彰監督からの信頼は厚い。「エースは井上です」とキッパリ。「(今大会は)井上と心中するつもりでやっている。よく投げてくれた」と外野手登録の1年生右腕を褒め称えた。

 次戦は広島大会の準決勝で対戦し、3-5で苦汁をなめさせられた盈進が相手だ。「守ってくれる仲間を信じて投げるしかない。一試合一試合勝ち進んでいきたい」と力を込める井上。今秋の広島王者に雪辱を果たし、春夏通じて初の甲子園切符を手繰り寄せる。

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