ソフトバンク・守護神サファテ、最後は“ご褒美”の胴上げ登板「これ以上ない感情」

ポーズを決めるサファテ(前列中央)ら投手陣
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 「パCSファイナルS・第5戦、ソフトバンク7-0楽天」(22日、ヤフオクドーム)

 リーグ覇者のソフトバンクが2連敗から3連勝。アドバンテージを含めて4勝2敗とし、2年ぶり17度目の日本シリーズ進出を果たした。

 最後をこの男に任せるのはシナリオ通りでもあった。7点のリードで九回の頭は森が登板した。安打の銀次を一塁に置き、ウィーラを右飛に打ち取ると、ベンチは守護神サファテをマウンドに送った。万全というよりは、苦しんだ末での歓喜シーンに欠かせない男だからだ。

 島内を三振に切ると、選手や首脳陣はもちろん、球場全体が秒読み状態に入った。最後の打者となった岡島はせかされるように初球ストレートを高々と打ち上げた。サファテは早くも両腕をまっすぐ上に伸ばし、ボールが松田のグラブに収まるやいなや、あっという間に守護神を中心にした歓喜の輪ができあがった。

 「日本シリーズへの進出確率0%」とも報じられた2連敗からの3連勝。第3戦では7-5の九回を三者凡退締め。第4戦では4-3の八回2死から“回またぎ”4奪三振ショー。そして最後は“ご褒美登板”が待っていた。

 サファテはセレモニー後の公式会見で次のように喜びを表した。

 -リーグ優勝に続く胴上げ投手。

 「これ以上にないもの。みんなが自分の元へ駆け寄って笑顔を見せて喜んでいる。春のキャンプからやってきたことがものになった。言葉では表現しにくい感情ですね」

 -今CSでは“回またぎ”があり、きょうはイニングの途中登板。

 「シーズンとは違って、自分でもしっかり準備はできていた。どの場面でも監督に『行け』と言われたところで、しっかり結果を残すのが自分の仕事だと思っている。ただ最初の2戦が終わって、皆さん少し『どうしたんだ?』というのがあったと思うが、普段通り自分たちの試合ができれば、中継ぎ陣も今回は頑張ったし、結果はついてくると思った」

 -リリーフ陣は5試合で1点も取られなかった。ものすごい。

 「(日本語で)ソウデスネ(会場笑)すごい仲間たちだなと常に思っているし、それを証明できた。日本シリーズでも先発投手からバトンを渡されたときには、必ず今回と同じような結果を残せるようにやっていきたい」

 -今日は結婚記念日。

 「昨日は娘(三女)の誕生日で今日は記念日。どちらにも勝ててうれしい。家族なしでの自分はない。毎年毎年サポートしてくれるので、こういう仕事ができる。奥さんも『野球もういいんじゃない』というくらい今年も観戦してくれた。後は奥さんとしっかり(オフを)楽しみたい」

 -日本シリーズが残っている。

 「まだ相手が広島か横浜か分からないが、とても楽しみにしている。まずしっかり休んで、それから調整して、もう1度チャンピオンになりたいと思う」

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