オリ達の意地で5点差逆転!小林の頭部に打球直撃…緊急搬送も

6回、小林は高谷の打球を顔面に受ける
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 「オリックス9-7ソフトバンク」(30日、京セラドーム大阪)

 衝撃のシーンに場内が静まり返った。六回の守り。先頭高谷の打球はオリックスの2番手・小林慶祐投手(24)の右側頭部を直撃。ボールが右翼まで転がる中、マウンド上にこん倒。出血する顔面を押さえながら足をばたつかせて痛がった。

 プレー中にもかかわらず、一塁ベンチから首脳陣とトレーナーがマウンドへ走った。チームは緊急搬送を要請。音をなくした場内は救急車の到着を待った。10分後、左中間のフェンスを開けてグラウンドに入ってくると、拍手。一塁ベンチから全員が飛び出して見守る中、背番号39は担架に乗せられた。「小林ガンバレ!」の声援を受けながら救急車は大阪市内の病院へと向かった。

 重い空気。それでもナインはあきらめていなかった。六回終了時に5点ビハインドだったが、六、七回で1点ずつ返すと、八回には代打・杉本の二塁打で2点差に迫り、吉田正の2点適時打で同点。最後は“10万号男”マレーロの中越え二塁打で逆転に成功した。

 5打点の吉田正は「みんな強い気持ちでプレーした結果だと思う。このままじゃ終われない雰囲気があった」と振り返った。5点差逆転勝利は13年6月16日・ヤクルト戦(京セラドーム)以来、4年ぶり。惨事がチームを一つにまとめた。幸い頭部CT検査の結果、脳に異常はなく、右眼瞼(がんけん)部上の打撲による裂傷と診断された。患部を8針縫ったが、試合後は自力で球場に戻ってきた。

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