巨人菅野17勝!最多勝当確 エースがCS望みつないだ!Deと1差
「巨人3-0ヤクルト」(26日、東京ドーム)
必死に耐え抜いた。巨人・菅野智之投手(27)が6回2安打無失点の粘投。最多勝のタイトルを確実にする17勝目を飾った。「勝ち続けるのがCSの近道。0点に抑えることだけを考えた」。3位・DeNAとのゲーム差を「1」に縮め、希望をつないだ。
要所でギアを上げ、本塁を踏ませなかった。四回、2死三塁では山田に対してこの日の最速153キロを計測。「できればもっと長い回を投げたかった」。疲労の色も隠せず98球での降板となったが、負けない投球でチームを3連勝に導いた。
自己最多を更新する17勝は、巨人では11年の内海以来。日本選手の右腕では02年の上原以来、15年ぶりの勝ち星となった。高橋監督も「すごい数字。チームに対しても大きな貢献度」と、称賛を惜しまなかった。
防御率は両リーグ唯一の1点台と安定感抜群。投球回も自己最多の187回1/3まで伸ばした。「シーズン序盤はあまり意識していなかったが、狙える位置にいる以上はやはり意識している」という沢村賞の獲得も、現実味を帯びてきた。
ただ、勝利の余韻に浸っている余裕はない。残り4試合。チームは11年連続のCS進出をかけた戦いが続く。エースは「勝ち続けることしかできない。最後まで意地を見せたい」と、表情を引き締めた。




