DeNA・梶谷V弾 ラミレス監督采配ズバリ CS進出へし烈!巨人と同率0差

 「巨人0-1DeNA」(16日、東京ドーム)

 決して負けられない戦いで打った攻撃的な一手が、貴重な勝利へとつながった。7月以降は不動だった打順を組み替え、DeNAのアレックス・ラミレス監督は「2番・梶谷」を選択。その男が大きな仕事をやり遂げた。

 両チーム無得点の四回1死。巨人先発のマイコラスが投じた外角フォークをうまく拾うと、低い弾道の打球が右中間席へ消えた。「自分が突破口を開こうと打席に入った。うまくバットに引っ掛かってくれた」という技ありの先制19号ソロだ。

 1ゲーム差で追う3位・巨人との直接対決。ラミレス監督が一つの決断を下す。1番・桑原が一時期の勢いを失った中で得点力が低下。そこで「調子が上がっているので、良いタイミング」と梶谷を7月1日以来の2番に据えた。

 ラミレス監督が「バントを使わず、攻撃的に点を取れる」と温めていたオプション。夏場の体重減で不振だった梶谷も、休日前以外の飲酒を控えるなどの体調管理で、この試合まで最近5試合で打率・474と復調。その状態の変化を見逃さず、最善の手を打った形だ。

 虎の子の1点を守り切り、巨人と同率3位に浮上。ラミレス監督は「彼の仕事で勝てたのは大きい」と喜び、梶谷も「勝つことだけを考えてやる」と話す。苦難の先に得た勝利で、DeNAが息を吹き返す。

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