ロッテ清田83日ぶりタイムリー 来季へ「きっかけをつかみたい」
「西武5-2ロッテ」(5日、メットライフドーム)
たかが1本、されども1本だ。
ロッテ・清田が83日ぶりとなるタイムリーを放った。四回無死満塁。十亀の2-2からの外角低めの変化球に必死の形相でバットを合わせた。打球は右前にポトリと落ちた。
6月14日のDeNA戦(横浜)以来となる、まさに“お久しぶり”の適時打となった。
「(無死)満塁だったので併殺でも点が入るが、最低でも外野フライと後ろにつなぐ意識で(打席に)入った。三振だけは絶対にしまいと思っていた」
打撃不振から6月19日に抹消、8月21日に登録されて24日の楽天戦で代打出場した。ここまで61試合で打率・214、3本塁打、20打点。不本意な数字が並んでいる。
15年は130試合で打率・317、15本塁打、67打点とキャリアハイの成績を残した。
だが、昨年は106試合で打率・225、6本塁打、38打点。今季に巻き返しを誓ったものの、開幕から思い描いたような打撃ができていない。苦闘の日々だ。
伊東監督は「元々、力のある選手だ。左中間、右中間への打球が彼本来の持ち味だ。増えていってほしい」と励まし、こんなゲキを飛ばしている。
「これ以上成績が悪くならないのだから、来年へのきっかけをつかんでほしい」。
3試合連続でスタメンに起用している。
清田はいう。「(伊東監督と)相談しながらやっています。ここに来てバットが振れるようになってきた。なんとか期待に応えて、(来季の)きっかけをつかみたい」
1本の安打が、そして1本のタイムリーが復調への水先案内人になることもある。
清田、来季に向かってバットを黙々と振り続ける。