安田 場外含む2発 木製バットでも「飛距離は全然変わらない」
「練習試合、U18日本代表17-4千葉工大」(25日、千葉工大グラウンド)
若き侍の大砲は清宮だけじゃない!9月にカナダで開催の「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」へ向けて合宿を行っているU-18日本代表が25日、千葉・習志野市内で千葉工大と練習試合を行った。「5番・三塁」で出場の履正社・安田尚憲内野手(3年)が場外弾を含む2本塁打で、その力を示した。
低く、鋭く、空気を切り裂くような打球が右翼後方のネットに突き刺さった。侍の5番を担う安田が見せた豪快な一発。「初めてのジャパンでの実戦で、気持ちが入っていた」。その気合が、さらなる一撃を生み出す。
五回に清宮が場外弾で高校通算108号を記録。「歴史的瞬間に立ち会えて良かった」とライバルを祝福するが、負けるつもりはない。続く六回。内角低めの真っすぐを捉え、負けじと右翼場外に消える本塁打を放った。
いつもの金属とは違う木製バットで2本塁打。それでも「飛距離は全然変わらない。自分のスイングができれば本塁打になる」と頼もしい言葉を残す。「すごいヤツがいっぱいいるので刺激になる」。最も刺激を受けるのは、やはり清宮だ。
この合宿は同部屋で過ごし、普段は仲の良い2人。清宮と比較され謙遜気味に話すこともあるが「今はチームメート。謙遜なんてないですよ。切磋琢磨(せっさたくま)してやっていく」とした。
言葉通り、清宮も「場外まで飛ばしてスゴい。どんどん打ってほしい」と話すなど互いを意識しながら打撃を進化させている。「(甲子園の)大阪大会が終わった翌日から練習していた」と安田。悔しさを力に、今度はライバルと、友と、世界一への道を進む。