“連覇キラー”盛岡大付 作新学院の夢砕く 平松2安打1失点完投

 「全国高校野球選手権・1回戦、盛岡大付4-1作新学院」(9日、甲子園球場)

 今春センバツ8強の盛岡大付(岩手)は、平松竜也投手(3年)の好投で昨年優勝校の作新学院(栃木)を撃破。作新学院は史上7校目となる連覇を逃した。

 勝利を確信すると、右手でグラブをたたいた。3点リードの九回、2死から3四死球で満塁。ピンチを招いたが、最後はフルカウントから右飛に打ち取った。「後ろに三浦がいたから全力で投げられた」。昨年王者を2安打1失点に封じ、平松は笑った。

 今春センバツ直前に右肩痛を発症。それでもチームは左腕・三浦瑞樹(3年)の奮投で前年センバツ覇者の智弁学園などを破り8強の成績を収めた。平松も1回戦・高岡商戦に2番手で6回2/3を3失点に抑えたが、登板はその1試合だけ。主戦を三浦瑞に譲った。

 「三浦に投げさせてしまった。負けたくなかった」。センバツ後は食事トレに励んだ。朝は白米を丼1杯、昼夜は2杯をかきこんだ。体重は5キロ増の83キロ。一回り大きくなって聖地に戻ってきた。

 九回は伝令役の“戦友”にマウンドで「打者一人ずつ、しっかり取ろう」と鼓舞された。「(試合前は)代えようと思っていたが2安打なので流れに乗った」と関口清治監督(40)。けがから復帰後初めて一人で投げきり、春のリベンジを果たした。

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