東海大菅生・若林監督「一瞬、よみがえった」“悪夢の八回” 2年前は早実に大逆転負け

ナインの手で胴上げされる東海大菅生・若林監督
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 「高校野球西東京大会・決勝、東海大菅生6-2早実」(30日、神宮球場)

 注目の清宮幸太郎内野手を擁する早実を破って、17年ぶり3回目の夏の甲子園切符をつかんだ東海大菅生の若林弘泰監督が、激闘を勝ち抜いた喜びを語った。2年前の決勝戦では七回まで5-0と早実をリードしながら八回に8失点し悲願を逃した。指揮官はこの試合でも「一瞬、よみがえったんですが」と“悪夢の八回”がよぎったと胸の内を明かした。

 優勝をつかんだ直後の監督インタビューでは、「2年前には同じような状況で大逆転で早実さんに負けていたので、ゲームセットまでどうなるかわからないという気持ちでいたので、実感としてはまだありません」とほっとしたような様子で語った。

 流れが早実に傾きかけた瞬間はあった。八回、早実は清宮が第4打席で右前に運び、この試合初安打。3安打を放っていた四番の野村を打席に迎えた。ここで東海大菅生は松本が野村を遊撃への併殺打に打ち取り、大量失点の芽を摘み取って勝利につなげた。若林監督も「八回の時には一瞬、よみがえったのですが、松本が踏ん張ってくれてゲッツーとったところで流れがこっちにあるかなと思いました」と振り返る勝敗の分岐点だった。

 準々決勝で優勝候補の筆頭・日大三を撃破、さらに2強と目された早実も正面から破って17年ぶりの夏切符を手にした。「2強、2強と言われて早実さん、日大三高さんばかり騒がれていた。その2つを倒したので、西東京代表として堂々と、甲子園で日本一を狙っていきたいと思います」と宣言すると大歓声がわき上がった。多くの応援が東海大菅生にも向けられたことに、「予想外でした。かなりアウェーかなと思ったんですが…」と苦笑いしていた。

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