横浜・万波、好救援で流れ引き寄せた 増田2打席連発!2年連続代表へ王手

 本塁打を放った増田(左)を迎える横浜・万波
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 「高校野球神奈川大会・準決勝、横浜10-6桐光学園」(28日、横浜スタジアム)

 抜群の身体能力を発揮した。1点リードの六回、無死一、二塁。右翼から救援登板した横浜・万波中正外野手(2年)が、相手の送りバントを三塁封殺。剛速球で投前に転がさせ、冷静に処理する計算通りのプレー。後続2人も難なく抑え、桐光学園の勢いを食い止めた。

 堂々たるマウンドさばき。父がコンゴ出身で、190センチ、89キロの体格ながら「フィールディングは得意なんです」と胸を張る。直球は最速145キロを誇りながら、今大会はそれまで救援登板が1度だけ。「5番・右翼」での出場が続いていたが、平田徹監督(34)は「万波なら落ち着いて処理できる」と送りバントを想定して起用。その狙いが当たった。

 万波が引き寄せた流れを、4番の増田珠外野手(3年)が加速させた。七回に中堅右へ、九回にも左翼ポール際へ2打席連発の特大ソロ。3戦連発で高校通算32号とした主砲の活躍で、粘る相手を振り切った。

 2年連続の甲子園出場を目指し、決勝は東海大相模と戦う。増田が「このユニホームを着たら、甲子園に行くのは宿命」と言えば、万波も「去年も決勝を経験させてもらい、雰囲気には慣れている。相手に差をつけられるように集中したい」ときっぱり。自信を胸に名門対決を制す。

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