大阪桐蔭が大勝発進 岩本、好感触2安打2打点 今春は骨折で記録員
「高校野球大阪大会・1回戦、大阪桐蔭13-1大手前」(13日、万博記念公園野球場)
今春センバツ王者・大阪桐蔭が、初戦の1回戦で大手前に13-1の五回コールドで大勝した。今春センバツは左手骨折で記録員だった岩本久重捕手(3年)が2安打2打点。史上初となる2度目の春夏連覇に向けて“キーマン”も最高のスタートを切った。
プロ注目のスラッガーが、春の鬱憤(うっぷん)を晴らすように快音を響かせた。二回2死一、二塁は右前適時打。三回2死三塁は左中間へ適時三塁打を放った。
「いい感じで打てた。左手を手術したのも、夏に照準を合わせるためだったし、誰よりも結果を出すつもりでいる」。今夏は福井章吾内野手(3年)との兼ね合いで外野も守るが、どんな役割もいとわないつもりだ。
大阪大会開幕前に奮い立つ出来事があった。藤浪(阪神)を中心に春夏連覇を果たした12年の3年生が、大卒後の初任給でビデオカメラを2台寄贈してくれた。「ありがたい。僕はあの世代に憧れていたし、続きたい」と岩本。先輩の後押しも受け、前人未到の頂へ向けて突き進む。