楽天・銀次、首位死守打 4点差終盤に逆転!+0・5差だ

 「ソフトバンク4-5楽天」(11日、ヤフオクドーム)

 楽天・選手会長の気合の一打だった。同点の九回2死一、二塁。銀次がサファテの151キロ速球を捉えると、打球は一、二塁間を痛烈に抜けた。決勝の右前適時打。首位攻防第1ラウンド。今季対戦防御率0・00に抑え込まれていた鷹の守護神を撃ち、2013年以来4年ぶりとなる前半戦首位ターンを決めた。

 「100%真っすぐなので、強い気持ちで打席に入りました。追い込まれて、開き直っていい意味で“適当”にいけた」。7月に入り、30打数17安打の打率・567と絶好調。打撃フォームを日本一に輝いた2013年と同じ、スタンスをガニ股気味に開いた形に近づけた。それが奏功し「体全体を柔らかく大きく使えて、すんなりバットが出ている」と銀次。梨田監督も「神がかっているね」と称えた。

 苦しい戦いだった。エース則本を擁し、序盤の3イニングで4点のビハインド。五回まで打線もわずか1安打。だが、そんな試合をひっくり返し、マイナス0・5差の首位から、正真正銘の首位に立った。会心の逆転勝利にも梨田監督は「関係ない。何とか明日勝つこと」と言えば、銀次も「もう明日のことを考えてます」と切り替えた。連勝で前半戦を締める。

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