広陵・平元&中村が聖地に導く!1年秋から寮で同部屋、プロ注目バッテリー

 「第99回全国高校野球選手広島大会」が8日に開幕する。シード校で2回戦から登場する広陵は左腕・平元銀次郎投手(3年)と中村奨成捕手(3年)のプロ注目バッテリーが中心だ。昨秋は準々決勝で呉に敗れベスト8、今春は決勝で広島新庄に敗戦したが、今夏も優勝候補の一角は揺るがない。2014年以来、3年ぶりの甲子園出場を目指す。

 悲願の甲子園出場に向け、バッテリーがチームをけん引する。エース左腕・平元とともにチームの要となる捕手の中村は「自分たちがやらないと甲子園は行けないと思うので、平元を中心に守備を固めて、打撃では自分が中心になってやりたい」と力を込めた。

 1年の秋から寮では同部屋。最初はお互いに気を使っていたというが、徐々に打ち解けるようになった。左腕は「一緒に暮らしていると、音楽も聴きたい曲が同じになる。試合中も同じで、気を使うことがなくなって息が合うようになってきた。全面的な信頼を置いています」と話す。

 「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」の日本代表第1次候補選手にも選ばれたプロ注目のバッテリー。平元は最速146キロの力強い直球を軸にカーブ、スライダー、チェンジアップで相手打者を翻弄(ほんろう)。「投球の幅が広がればいいと思ったので」と春の大会後には、新たにツーシームを習得した。

 中村は強肩強打が魅力。二塁送球は2秒を切り、打撃でも通算35本塁打をマークするなど攻守の軸となっている。今年から打撃練習では木製のバットを使っており、芯で捉える確実性を上げた。中井哲之監督は「普通は折れるもの。木のバットであそこまで飛ばす選手はこれまでいなかった」と目を細める。

 6月10日の練習試合では、今春のセンバツ4強の報徳と対戦。平元は完投し、8-1で勝利した。「抑えることができて、自信になりました。大会を前にいい緊張感の中で試合ができた」と確かな手応えをつかんだ。

 守り勝つ野球を目指すチーム。「全員が泥んこになって、勝つために相手よりも1点でも多く取らないといけない。バッテリーを中心とした堅い野球。あとは子どもたちを信じるしかない」と指揮官は一丸となって戦う姿勢を示した。

 最後の夏。初戦は12日の2回戦で崇徳-広島工の勝者と対戦する。どちらが来ても手ごわい相手となりそうだが「勝ち進んでいけば、いずれ当たる相手なので気にしないです」と平元。中村も「目標は甲子園ですが、先ばかりを見ていても足をすくわれる。相手にかかわらず、自分たちの野球をしたい」と気持ちを高ぶらせた。

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