巨人・亀井、涙のサヨナラ弾 2度の「亀井勝負」で凡退「命を取られるかと…」

 「交流戦、巨人7-5ロッテ」(18日、東京ドーム)

 あふれる涙をぬぐいながら、ダイヤモンドを一周した。延長十二回、巨人・亀井が値千金の逆転サヨナラ1号3ラン。「奇跡としか言いようがない。打てなかったら命を取られると思って…」。生還後、崩れ落ちるように高橋監督の胸に飛び込んだ。

 直前、4番のマギーがこの試合3度目の敬遠。1死一、二塁で打席に立った。八回と十回も、同じように「亀井勝負」を選択されたが、屈辱をはね返せずに凡退。負傷交代の阿部に代わる「5番」で途中出場しながら、負ければ戦犯の危機だった。「本当にもう、心が折れていたので…」。最後に意地を示し、お立ち台でもおえつが止まらなかった。

 師匠の高橋監督に、節目の100勝目をプレゼントした。現役時代、自主トレを共にしてきた間柄。今季は代打とスタメンの併用で打席のリズムがつかめず、助言を請うこともあった。「監督の顔が見られなかった」という愛弟子を、指揮官は「チームを救ってくれた。よくやった」と笑顔で抱きしめた。

 3連勝で、チームは初の交流戦最下位を土壇場で回避した。14日のソフトバンク戦では、初勝利を挙げた山口俊も涙。期間中に13連敗も喫した交流戦を涙、涙で締めくくった。温かい拍手を送るG党に、亀井は「ご迷惑をおかけしました」とチームの思いを代弁した。

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