ロッテ・伊東監督、悪夢の“貧打線”復活に「悪い流れまた来た…」 交流戦負け越し
「交流戦、巨人8-0ロッテ」(16日、東京ドーム)
強烈な1敗だ。この夜の黒星は交流戦の負け越しを決めただけではなく、“貧打線”の復活を告げたようだった。
伊東監督は危機感を募らせた。「見ての通り。今日は2本で昨日は3本。悪いときの流れがまた来た…」。
15日の横浜戦はパラデスのソロ本塁打2本を含む3安打で、この日はマイコラスの前に鈴木が五回に放った二塁打、田村の八回の二塁打の2本だ。三者凡退は5度で、喫した三振数は「8」。
力のあるストレートに、カーブなどの変化球が切れた。ロッテ打線は攻略の糸口をつかめなかった。
「いい投手にかかると、どうやって攻略していくのか、意図が見えない…いい投手にかかると抑えられる。手を打っていかないと。急に打てなくなるから…」。
先発の涌井が5回を4失点。マギーにやられた。一回1死満塁で左中間を割られた。2点二塁打。さらに五回には2死一、二塁で中堅フェンス直撃の2点三塁打を浴びた。八回には黒沢が7号ソロ弾を喫した。
大砲候補の新外国人ペーニャは17日に1軍に合流するが、出場選手登録はしない。18日以降の登録となりそうだが、伊東監督は「DH」で起用する方針で、セ主催の交流戦ではDH制がないため、残り2試合での出番はなさそうだ。
この日で、今季早くも8度目の完封負け。交流戦負け越しも決まり借金は「23」に逆戻りした。「打線を引っ張っていく選手が見当たらない。鈴木、角中、外国人選手にやってもらいたい」。
巨人は投打に外国人助っ人が活躍しての快勝。嘆き節が出たのも当然だった。