来春センバツからタイブレーク 全国47高野連アンケート38連盟「導入賛成」

 9回、駒大苫小牧・田中(右)を三振に仕留め、優勝を決めてガッツポーズする早実・斎藤=06年
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 日本高野連は13日、大阪市内で技術・振興委員会を開き、春夏の甲子園での選手の傷害策を検討した。延長戦でのタイブレーク制導入で委員11人の意見が一致し、来春の第90回選抜高校野球大会から導入されることが決定的となった。今後は19日の審判規則委員会などで議論し、11月の日本高野連理事会で最終決定される。

 今春のセンバツでは、春夏通じて史上初の2試合連続延長十五回引き分け再試合があった。日本高野連は、タイブレーク制導入への機運が高まったことを受け、5月に47都道府県の高野連にアンケートを実施。回答の結果は「おおむね賛成」が38連盟、「時期尚早」が2連盟、「回答なし」が7連盟だった。

 この結果を踏まえ、高校、大学などの監督経験者ら11人の委員が議論。日本高野連の竹中事務局長は「全員がタイブレーク導入はやむを得ないのではないかという意見だった」。対案として「投手の球数制限」、「投球回数制限」も検討されたが、何人も投手がいる強豪校が有利になる可能性があるため、タイブレーク制の導入で意見が一致した。

 今後はこの結論を、19日の審判規則委員会へ申し送りする。同委員会ではタイブレーク制を開始するイニングや、アウトカウントと走者などのシチュエーションを検討する。

 さらに11月の日本高野連理事会で最終決定されれば、来春のセンバツから延長戦はタイブレーク制で早期決着を図ることになる。

 今後も議論を重ねることになるが、日本高野連・八田会長は導入へ前向きで、世論の流れもある。高校野球が来春、大きな転機を迎えることは決定的となった。

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