ロッテ連勝3で止まる 伊東監督「見ての通りです…」と取材スルー

 9回、ヤクルトにリードを許す展開に、ぶぜんとした表情のロッテ・伊東監督=ZOZOマリン
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 「交流戦、ロッテ6-9ヤクルト」(11日、ZOZOマリンスタジアム)

 「見ての通りです…」

 いつもはどんなことがあっても、取材に丁寧に応じるロッテ・伊東勤監督だが、この日ばかりはパスした。その後ろ姿には気落ちした指揮官の哀愁が漂っていた。

 今季初の4連勝の絵図を描いた。先発にドラフト1位の佐々木(桜美林大)を立てたが、そのルーキーが一回に大炎上だ。

 「初回でゲームを壊してしまった…」。佐々木が肩を落とした。

 先頭の坂口に2-1から144キロのストレートを右中間に三塁打。続く上田にも2-2からの146キロを捉えられた。左中間突破の三塁打。さらに山田にも143キロを中越えにはじき返された。適時二塁打。わずか13球。3長打で早くも2点を失った。

 大炎上へ火が燃えさかる。1死後、雄平とグリーンに連続四球で満塁。大引に投手強襲、中村には中前への連続適時打を喫した。なお満塁。藤井は三振に切ったが、1番に戻って坂口に押し出しの四球、上田に142キロのストレートを中前へ運ばれた。2点適時打だ。被安打6で7失点となった。

 真っすぐの球速は140キロ~147キロをマークしたものの、勝負所で高めに入って、狙い打ちされた。

 「変化球でストライクを取れなかったので、ストレートで取りに行く状況を作ってしまった。甘いところに行ってしまった」。佐々木は振り返った。

 スリークオーターだが、理想の投球フォームを求めて、もがいてきた。時にオーバースロー、時に腕を下げての試行錯誤を重ねてきた。そのかいあって、好感触をつかんだ。「よかったと思う」と話したが、肝心の場面での制球ミスが今度は顔を出した。

 三回にも2死二塁から坂口にタイムリーを浴びた。7回を被安打「9」で「8」失点。2勝6敗。いよいよ黒星が先行する。

 大きな課題の1つに、「試合への入り方」を挙げていたが、悔しい結果になった。一回の失点を見ると、4日の広島戦で「1」、5月25日のソフトバンク戦で「3」、同18日の西武戦は「0」、同11日の楽天戦は「3」だった。

 それでも伊東監督は七回まで佐々木をマウンドに送った。次を見据えて試練であり、温情でもある。

 次回の先発は交流戦の最後を飾る18日の巨人戦(東京ドーム)。大物ルーキーが今後1軍に残れるかどうか。ラストチャンスとなる。仁王立ちしてマウンドを守る佐々木の姿が見たい。

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