日本ハム・大田 猛打賞ヒーローも、古巣相手でパフォーマンスは“自粛”

 「交流戦、日本ハム3-2巨人」(10日、札幌ドーム)

 日本ハムが逆転勝ちで連敗を6で止めた。 大田が古巣の巨人に痛烈な“恩返し”をした。移籍後、初めてとなる1番に抜てきされると、最初の一振りで栗山監督の期待に応えた。

 初回。1ボール1ストライクからのストレートを軽く振り抜くと、バックスクリーンへ飛び込む特大の7号ソロ。巨人時代の昨年6月5日の日本ハム戦(東京ドーム)で大谷から打って以来、自身2本目の先頭打者アーチとなった。

 これで勢いに乗ると、六回には左前打。七回にも無死一塁から、中前打で好機を広げ、中田の逆転打をお膳立てした。

 大田はヒーローインタビューで「すごい緊張しました。思い切って振って、一番深いところに入ってくれてよかったです」と先頭打者弾を振り返った。

 古巣と初対決となった9日は2安打。そしてこの日は移籍後初の猛打賞もマークした。「本当に素直にうれしいですし、たくさんのファンの方が見に来ていただいているので、頑張るだけだと思って。2日間、いい結果が出ているのでうれしい」と喜んでいた。

 大田はヒーローになるたび、お立ち台で「ファイターズ最高!」と絶叫するのが、移籍してからのおなじみとなっている。ところが、この日は古巣の巨人への気兼ねからか、インタビュアーからパフォーマスを乞われると「やりたいところなんですけど、諸事情がありますので、きょうはご勘弁下さい。スイマセン。諸事情が…」と“自粛”していた。

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