チャンスであと一本が出ず…広島新庄V逸 毎回走者も拙攻3併殺

 「春季高校野球中国大会・決勝、鳥取城北2-1広島新庄」(5日、松江市営野球場)

 広島新庄が鳥取城北との接戦に敗れ、優勝を逃した。1点を追う五回に主将・石井芳樹外野手(3年)のソロで同点としたが、六回に勝ち越しを許した。12安打を放ちながら決定打を欠き、3併殺の拙攻が響いた。

 チャンスであと一本が出なかった。相手を上回る12安打を放ちながら、わずか1得点。低めの変化球を打たされ、併殺3度、残塁は九つを数えた。迫田守昭監督(71)は「点が取れないときはこういうもの。攻撃がチグハグだった。あと一本出ていれば、別の形もあったが」と淡々と振り返った。

 先発したエース・有村綜留投手(3年)が精彩を欠いた。初回に1点を失うと、二回もピリッとせず2死二、三塁のピンチを残して早々と降板。五回に飛び出した主将・石井の同点ソロで反撃ムードが高まったが、好投していた2番手・竹辺聖悟投手(2年)が六回に痛恨の勝ち越しソロを浴びた。打線は毎回走者を出しながら拙攻の連続で、最後までつながりを欠いた。

 敗戦後、ミーティングを開いた迫田監督は「勝つと負けるのでは天国と地獄。決勝戦で負けても、1回戦で負けても同じ」とナインに伝えた。「最後まで、勝つには何が必要か。選手が一番悔しいと思っている。いい反省材料としたい」と指揮官。夏の雪辱へ、ここ一番での勝負強さを磨いていく。

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