岡山商大・近藤、完投全国デビュー!19年ぶり初戦突破導いた
「全日本大学野球選手権・1回戦、岡山商大4-2近大」(5日、神宮球場)
1回戦7試合が行われ、岡山商大は、今秋のドラフト候補・近藤弘樹投手(4年・安佐北)が、9回2失点で完投して1回戦を突破した。自身初の全国大会登板となった最速152キロ右腕が、スタンドで視察した12球団のスカウトにアピールした。
堂々の全国大会デビューだった。近藤が146球を投げ抜いて完投。19年ぶりの初戦突破へ導いた。
「緊張した。あまり調子はよくなかったけど、抑えられたので自信になった」
186センチ、90キロ。恵まれた体格から繰り出す直球は、角度も威力もあった。この日の最速は150キロ。四回にはバットを真っ二つに折るなど、神宮には何度も鈍い音が響いた。変化球は左打者への外角ツーシームなど4種類を操り、8三振を奪った。
プロの評価は上々だった。阪神は佐野アマ統括スカウトら12人で視察。担当の山本スカウトは「体が大きいし、真っすぐに力があるから魅力がある」と話した。ソフトバンクの小川編成・育成部長兼スカウト室長も「高校から努力を続けて150キロを投げられるのは魅力」。強豪ではない公立・安佐北(広島)から、地道に成長してきた過程も評価した。
2回戦は和歌山大と対戦する。「チームが勝てるようにしたい」。岡山商大は過去6度の出場で、最高成績が2回戦。近藤が新しい歴史を作る。