日本ハム・大谷復帰時期 栗山監督「慌てるな」 負傷後、初会談

 日本ハム・栗山英樹監督(56)が24日、千葉・鎌ケ谷2軍施設を訪れ、左太もも裏肉離れでリハビリ中の大谷翔平投手(22)と4月8日の負傷後、初めて会談した。日増しに良くなり6月中の1軍復帰の可能性も出てきた二刀流に対し、焦らず、慌てず、左足完治に専念するように指令を出した。

 前日、前橋でのナイター後に帰京したばかりの栗山監督が午前9時から大谷のリハビリに熱い視線を送った。全力に近い走りでスタンドの階段をダッシュし、遠投や室内練習場でのマシン打撃をこなす二刀流。その光景を、腕を組んで見つめた。

 「まあ元気そうだった。今日の動きとしてはね。こちらとしては手応えはあった」。視察を終え、ひと安心といった表情を見せた。

 練習を終えた大谷と勇翔寮内で会談。「本当に慌てないでほしい。ここからが大変だと思う。最後に全力でいくところが時間がかかったり、大きな壁になったりする。焦らせたりはしたくない」。ここまで順調にリハビリをこなしているが、指揮官はマイペース調整を指示した。

 周囲の早期復帰への期待が焦りにつながると考える栗山監督。実際、離脱中ながら球宴ファン投票の中間発表でDH部門トップになったことに、大谷は「申し訳ない」と関係者に明かしたという。指揮官は「いろんなことは考えるだろうけど、足を治すことだけを考えて。大事なステップを間違わないでほしい」と諭した。

 26日にも屋外フリー打撃を再開する予定の大谷だが、1軍復帰時期について栗山監督は「トレーナーの管理から外れたら考える」と慎重に復帰プランを描いている。

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