清宮94号&九回同点打!早実は延長タイブレークでサヨナラ勝ち「つないでくれた」

延長10回タイブレークでサヨナラ勝ちし喜び合う早実・清宮(右)=ひたちなか市民球場(撮影・堀内翔)
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 「春季高校野球・関東大会2回戦、早実10-9(タイブレーク)花咲徳栄」(21日、ひたちなか市民球場)

 今秋ドラフト1位候補の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が、高校通算94号アーチを放った。試合は延長十回、タイブレークの末に早実がサヨナラ勝ちした。

 「3番・一塁」で先発出場すると、5-4と1点リードで迎えた五回1死の第3打席。1ボールから花咲徳栄の先発右腕・綱脇が投じた135キロの直球を捉え、弾丸ライナーで右翼ポール際の芝生席に突き刺した。約1万2000人の大観衆がどよめく超低空の一撃だった。

 清宮は初回の第1打席は遊飛に倒れたが、三回1死一、二塁の第2打席では、右前打を放って好機を拡大。野村の先制適時打、福本の3点適時三塁打につなげた。

 早実は三回に一挙5点を先制。ところがリードを守れず反撃を許すと、六回に逆転された。清宮は七回1死の第4打席は花咲徳栄の2番手・清水の147キロ直球を捉えきれず捕邪飛に打ち取られた。

 このまま万事休すかと思われたが、土壇場で清宮のバットがまた快音を響かせた。九回2死一、二塁で迎えた第5打席。暴投で二、三塁となると、146キロの直球を左前にはじき返す同点適時打を放った。

 試合は7-7の同点で延長タイブレークに突入した。

 延長十回に花咲徳栄が2点を奪ったが、その裏、清宮が無死満塁から右前適時打を放ち1点を返し、続く野村が右中間へ2点適時二塁打を放ち、サヨナラ勝ちした。

 清宮は試合後、「こういう展開が多いので負けててもあきらめる感じがなかった。(九回の同点打は)つないでくれた。昨日のミーティーンでも『自分まで回せ』と言っていた。凡退はできないので絶対に打ってやろうと思った」と語った。

 また、五回の本塁打について報道陣が、「入っちゃったという感じだったが」と向けると、清宮も「同じですよ」と答えながら、「自分は低めを引っ掛けると飛ぶので、自分らしい当たりだが、珍しいホームランですね」と振り返った。

 清宮主将の下、これまでも数々の乱戦を制してきた早実だが、この日はタイブレーク決着となった。清宮は「いやですよ。緊張します」と感想。次戦は22日の午前となるが、「コンディションが大事なので、しっかり寝て明日は万全に臨みたい」と語った。

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