早実・清宮93号、超特大135メートル弾! 熊本のファン喜ばせた

 「高校野球・招待試合第2試合、早実16-10八代」(13日、県営八代野球場)

 全国の強豪校と熊本県内のチームが対戦するRKK旗招待高校野球が13日、熊本県八代市の県営

八代野球場で行われ、今秋ドラフトの目玉でもある早実のスラッガー清宮幸太郎内野手(3年)が高校通算93号本塁打を放った。第2試合の八代戦で、初回無死一、二塁から右中間の場外に運ぶ特大弾。清宮を目当てに集まった3500人のファンを喜ばせた。

 この日を待ち望んだ3500人の観衆から、どよめきが起こった。初回だ。3番一塁で出場した早実の清宮は、2人の走者を置いて低めの真っすぐを捉えた。打球は右中間の芝生席を越え、フェンス外の木立の中に消えた。「いい感じでバットを振り抜けた。芯に当たって、よく飛んでくれた」。推定135メートルの特大弾に笑みが浮かんだ。

 春の熊本大会を制した文徳との第1試合は、1打数無安打で4四死球。高めを突いてくる相手投手の攻めに「バットが出なかった」という。ソフトバンク前監督の秋山幸二氏の母校でもある八代との第2試合、その第1打席で本来の強打が飛び出した。

 熊本でのアーチはこれが2本目だ。入学直後の2015年5月、九州学院との練習試合で1本打った。昨春の招待試合でも熊本を訪れる予定だったが、熊本地震で中止となった。「旅行で阿蘇や熊本城に来たことがある。ここで出てホッとしたし、熊本に来てよかった」。復旧・復興を目指している熊本での一発は、ラストサマーを前に忘れられないものとなった。

 県営八代野球場で初開催となった招待試合で、文字通りの“主役”を張った。早朝5時前からファンが列をつくり、高校野球の試合では初めて外野席が開放された。藤崎台県営野球場に場所を移して行われる14日は、甲子園3季連続4強の秀岳館と相まみえる。「ここで勝たなければ全国制覇はない」。同じくプロ注目の最速148キロ左腕、川端(3年)との対決は夏への試金石となる。「仮想全国」と位置付けた一戦で、きょうも熊本を沸かせる。

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