「高校野球・春季東京大会４回戦、帝京１０－２日野」（８日、神宮第二球場）

　帝京が七回コールド勝ちで、準々決勝に進んだ。

　１点を先制された直後の初回の攻撃で、６番・金村和広内野手（３年）の３点適時二塁打など５安打で５点を奪い逆転。その後も重盗や２本塁打などで得点を重ねた。

　初戦の２回戦は逆転サヨナラ勝ちで、３回戦も６点リードを猛追される１点差の辛勝。ようやく安定した試合運びで挙げた白星に、前田三夫監督は「今日はなんとかね。今まで２年生を出していたけど、３年生も発奮したんだろう」と、及第点を与えた。

　今大会初スタメンで殊勲の逆転打を放った金村は、昨秋の４番。「試合前、監督に『ラストチャンスと思ってやれ』と言われていた。絶対打ってやろうと思っていた」と、起用に応える活躍に胸を張った。

　「春に多く公式戦をやると夏に向けて課題も出てくる。大事な大会。日大三高とかとやってみたいな。やってみないと分からないから」と前田監督。ナインがさらに経験を積むことを期待した。