楽天・高梨 12球団新人一番乗りでプロ初勝利に「ビックリ」

梨田監督(右)に祝福される高梨
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 「楽天3-1ソフトバンク」(6日、Koboパーク宮城)

 楽天の守護神・松井裕からウイニングボールを渡され、初めて自らが勝利投手であることに気付いた。五回から登板し、1回を無失点に抑えたドラフト9位・高梨(JX-ENEOS)が、ロッテ・佐々木を時間差で上回り、12球団の新人で一番乗りとなるプロ初勝利を挙げた。

 「こんなに早く勝ちがつくとは思わなかったのでビックリしています」

 1点リードの五回からマウンドへ。「勝っている展開は初めてだったので気持ちが入りました」。既に開幕から2試合を無失点に抑えていた左腕は、動じなかった。1死一、三塁とピンチを招きながらも本多を三振、柳田を二ゴロに仕留めた。

 早大3年時に、リーグ史上3人目の完全試合を達成。しかし、その後は伸び悩んだ。社会人2年目の昨夏にサイドスローに転向。そこからの活躍がスカウトの目に留まり、念願のプロ入りを果たした。

 64年に慶大でリーグ史上初の完全試合を達成した元南海の渡辺泰輔さん(74)が吉報を喜んだ。高梨と交流がある渡辺さんは「同じ記録を作った者として、プロに入って活躍してほしいと思っていた。これをいいきっかけにしてほしいね」と手を叩いて称賛した。

 チームの開幕からの2カード連続勝ち越しは、2011年以来6年ぶり。反骨の左腕が単独首位を導いた。

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