侍・青木、“クレイジー”調整 ティー&フリー打撃で200スイング
「WBC・1次リーグB組、日本-中国」(10日、東京ドーム)
日本代表「侍ジャパン」の青木宣親外野手(35)=アストロズ=が9日、東京ドームで希望練習に参加。10日の中国戦に向け、ティー打撃とフリー打撃を合わせて約200スイングの“クレイジー”調整を敢行した。
自分のスイングを取り戻すために、額が汗でびっしょりになるまで打ち込んだ。練習後、代表唯一のメジャーリーガーは「(200スイングもすれば米国では)クレイジーって言われちゃう」と笑みを浮かべたが、ベテランのプライドをのぞかせた。
ここまで強化試合を含め4試合で16打数2安打。稲葉コーチは「バランスを修正していた。(青木は)繊細で、ちょっとしたことで悩むから。でもちょっとしたことですぐに戻る」と理解している。
「良いものを見つけて明日の試合に臨みたい」。基本の白バットに加え、黒のバットも携え球場に姿を見せた青木。最初は白で、途中から少し短めという黒バットに持ち替えた。「調子に合わせて使い分ける」。ラスト14球は白の相棒に戻し、右方向へ強い打球を飛ばした。
田中、大野の打撃を真剣なまなざしで見つめながら、練習時間ぎりぎりまで取り組み、納得の表情を浮かべた。「これからビデオを見ながら作戦を練りたい」。侍のリーダーが渾身(こんしん)の一振りで、日本を全勝突破に導く。



