巨人・杉内、番長から“初夢金言”で復権図る

 巨人・杉内俊哉投手(36)が13日、鹿児島県薩摩川内市内で自主トレを公開し、元DeNA・三浦大輔氏からの“初夢金言”で復権を図る決意を示した。5年前に同氏から助言された場面と自身が短距離走を繰り返す姿を今年の初夢で見たことにより実行。昨季はプロ入り後初の1軍登板ゼロ。現在の調整は「かなり順調」といい、今季は完全復活を狙う。

 20メートル間で約20分、鋭いダッシュを何度も繰り返した。12年、三浦氏からシャトルランの重要性を説かれた。その番長から今年の初夢で金言を授かった。「(三浦氏は)『シャトル系とかドリル系を多めに入れていた』と。(1月)1日か2日に夢に出てきたので、しようと」と実行に移した経緯を明かした。

 今までは自主トレの最終段階にだけやっていたメニュー。自身も42歳まで現役を続けた三浦氏のように“長寿”を目指す。脳裏に焼き付け、5年後に夢の中で飛び込んできた“お告げ”に従った。

 昨年の同時期は、15年に受けた右股関節形成手術の影響でリハビリ中心だった。走るメニューもできなかった。今回はキャッチボールなどに加え、宿舎と練習場を約17キロ往復する自転車通勤で体を鍛え抜いている。「かなり順調。キャンプ初日からブルペンに入れるようにしています」と2季ぶりの1軍登板、ローテ奪取へ準備を整えている。

 「(ライバルの)ピッチャーがたくさんいるのも分かってますし勝ち取っていかなくちゃいけない。ローテを守れれば2桁勝つ自信はある。先発投手で2桁は最低ライン」

 あと8勝に迫る通算150勝は「通過点」と表現する杉内。吉川光や山口俊の加入で先発ローテ争いは激化するが、完全復活は決して夢にしない。

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