日本ハム・中田翔内野手（２７）が１日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、３５００万増の２億８０００万円プラス出来高払いで更改。近日中に契約交渉を控えている大谷は今季２億円。大幅増が予想され、中田は２年連続で守ってきたチーム年俸トップ陥落を覚悟した。

　今季、自己最多１１０打点を挙げた不動の４番も希望額の３億円に届かず、無念さをにじませた。「３億いきたいなと思ってましたけど、シビアですね。まあ、打率、本塁打、出塁率も（昨年を）下回ってるので」と、素直に判を押した。

　今季は球団最高年俸だったが、二刀流で日本一に貢献した大谷は、一気に３億円超えが確実。中田も「翔平はメインの看板ですから。僕も最高年俸にこだわっているわけではない」と白旗ムードだ。侍ジャパンで４番争いをするＤｅＮＡ・筒香にも抜かれたが「ゴウはすごいなあと思いますし、僕も、チャンスに強いバッターになりたい」と祝福する度量の広さをみせた。

　来季はＷＢＣ優勝とシーズン連覇を目標に掲げる。「さらに気合を入れて頑張りたい。全てにおいてキャリアハイを残したい」。順調にいけば来季は国内ＦＡ権を取得する主砲。もちろん主役の座を簡単に譲るつもりはない。