ソフトBドラ1・正義、160キロへの道「トラックマン」でたどる!
ソフトバンクのドラフト1位・田中正義投手(22)=創価大=が23日、自己最速を更新する160キロの大台到達へ、自身の真っすぐを“丸裸”に分析する案を明かした。タマスタ筑後やブルペンに設置された弾道測定器「トラックマン」で直球のレベルアップを図る。
ファン交流イベント参加後、ファーム施設を見学。最速156キロ右腕は屋内練習場のブルペンに足を踏み入れると目が光った。「トラックマンですか」。軍事技術を転用し、投球の回転数や回転軸などを測定。数値として残るため、直球が走っているか、軸がぶれていないかなど極めて客観的な分析が可能だ。
回転数が高く軸が水平であれば、直球の伸びが良い、とされる。ただ、田中の思考はひと味違う。「平均値より高ければいいだろうし、極端に低くてもいいのでは」。打者が見たことのない球を追い求める姿勢が伝わる。
「自分がうまくなるために使いたい。早く映像を見てみたい」。理想の投球は「直球で押す」スタイル。感覚に加え、精密データを生かし、大台を目指す。