「明治神宮野球大会高校の部・準々決勝、福岡大大濠２－０明徳義塾」（１３日、神宮球場）

　敗れた明徳義塾の馬淵史郎監督は「優勝を狙って神宮に来ただけに残念」と肩を落としたものの、「昨年、一昨年よりもチームに力はある。センバツは必ず優勝します」とＶ宣言をして神宮を後にした。

　ポイントにあげたのは０－０で迎えた四回無死一、二塁で、４番・西浦颯大外野手（２年）が打席に立った場面。「中盤以降ならバントもあるけど、あそこで４番が打ってつなげないようでは甲子園を勝ち抜けない」と強攻策を指示した。

　だが西浦はボール球に手を出しての捕邪飛。走者を進められず「性格なんでしょうね。向こうの４番バッターは低めのチェンジアップをしっかり見逃していたからね」と語気を強めた。

　結果的に無得点で攻撃を終えると、直後に一発で先制点を失った。ここが分岐点となっただけに「間違いが成功するときは勝つ。間違いが失敗するときは負けるよね」とつぶやく。

　それでもチームには手応えを感じている馬淵監督。「来年の春は優勝戦線に行く。そのためにこの冬はしっかりと鍛えないといけない」と語っていた。