小久保監督、タイブレーク初体験「プラスに」 守備では“ギャンブル”シフト

 「侍ジャパン強化試合、日本9-8オランダ」(12日、東京ドーム)

 苦しい試合展開の中で見いだした光明だ。実戦初のタイブレークを経験し、日本代表の小久保監督も「日本ではなじみのないタイブレークを経験できたことは、本戦へのプラスになる」と手応えを口にした。

 この強化試合ではWBC本戦を見据えて、延長十回から無死一、二塁で始まるタイブレークを採用。延長十回表では、一、三塁手がバントにチャージを掛け、二塁手が一塁、遊撃手が三塁のベースカバーに入るギャンブル的なシフトも試した。

 裏の攻撃では先頭打者・大谷の足も考え、「ほぼゲッツーがない。(最低でも)1死一、三塁はできる」と強攻策を指示し、大野のサヨナラ右前適時打を生んだ。短時間でコーチ陣と作戦を立てた指揮官は「そういうことができたのはよかった」と勝利と共に、貴重な経験を積めたことを喜んだ。

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