栗山監督、インタビューで涙「遥輝頑張っていたんで…良かったです」

 「日本シリーズ・第5戦、日本ハム5-1広島」(27日、札幌ドーム)

 日本ハムが西川のサヨナラ満塁本塁打で劇的勝利を挙げた。シリーズ2連敗からの本拠地3連勝で、日本一に王手をかけた。栗山監督は勝利監督インタビューで感極まって、声を詰まらせた。

 1-1の九回、2死満塁から、今シリーズ不振だった西川が、右翼席へサヨナラ満塁アーチ。栗山監督は劇的な幕切れに「感動しました」と心境を吐露。「打った瞬間、越えると思った。どこまで行くか分かりませんでしたけど。みんなの力でね…。みんなの思いが遥輝(西川)に乗り移っていた感じがしたので、本当によかったです」と、歓喜の瞬間を振り返った。

 西川は今シーズン、主に1番としてチームを引っ張った。しかし今シリーズは不振に苦しみ、第4戦から2番に打順が変更になった。指揮官は「元々ホームランを打てるバッターではあるんですけど、今年1年間ね、とにかく足を使うために、出塁するために、長打を捨ててね。本当に遥輝頑張っていたんで…」と言うと、思わず声を詰まらせた。そして「良かったです」と、言葉を絞り出した。

 広島では連敗したが、本拠地で接戦を制して3連勝。「みんなで勝つんだという思いが一つになっているし、そういう選手たち見ていると本当にうれしく思いますし、勝ってよかったなと思います」とし、「北海道の皆さんのおかげです。ありがとうございました」と本拠地のファンへ感謝した。

 日本一まであと1勝。「これで少なくとも7戦まではいけるという権利を得た。慌てず、じっくりと、最後の最後にきっちり勝ちきれるようにしっかりやってきますんで。言い報告ができるように頑張ります」と誓った。

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