巨人坂本、今季初の「1番」で奮闘3安打

 「セCSファーストS・第1戦、巨人3-5DeNA」(8日、東京ドーム)

 敗戦にも、主将の頼もしさは示した。巨人・坂本勇人内野手が今季初めて「1番」で先発し、4打数3安打の猛打賞。九回にはチーム唯一の本塁打を放ち、2戦目への光をのぞかせたが「負けちゃったので、切り替えて明日のことを考えたい」と唇をかみしめた。

 首位打者の意地を見せた。初回に遊撃内野安打で出塁すると、三回には中前打。五回には四球を選び、一時勝ち越しとなる阿部の適時打につなげた。3点を追う九回2死では、山崎康の内角高め直球を振り抜き、左翼席へ運んだ。自身9月28日以来の実戦だったが、好調はキープした。

 今季、先発時は全試合「3番」での出場。2015年4月5日・阪神戦以来となる「1番」でも、十分に役割を果たした。「出塁しないといけない時は出塁を考えてるけど、やることは変わらない」。チームはDeNAに王手をかけられ、後がない状況。主将が全てをぶつける覚悟で立ち向かう。

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