オリックスCS消滅も超人糸井が最速球打ち「しびれたわ」

 「日本ハム4-2オリックス」(13日、札幌ドーム)

 オリックスの超人・糸井嘉男外野手が日本最速164キロを打ち返して見せた。三回1死二、三塁の好機に初球だった。内角に来た日本ハム・大谷の剛球にも負けることなく、強引に振り抜くと打球は二塁の頭上を越え右前に落ちる先制2点適時打になった。

 一塁上で両手を振りながら笑顔で一塁ベンチを見た。

 「しびれたわ。164キロ?知らんかった。ベンチ戻って聞いた。速かった?常に速いですけど。底知れぬアレがありますから。(メジャーの)スカウトもようけおったしね」

 “糸井語”を交えながらドヤ顔で振り返った。速いと認めながらも打ってしまうところが、この男が常人とは違うところ。その速球を乗り物に例えると、との問いに「うーん、のぞみ」と最高時速300キロの新幹線を挙げた。

 大谷は過去9試合で7敗、対戦防御率1・42と一度も勝っていなかった相手。10戦目の今度こそ土をつけると臨んだ一戦だったが逆転負け。これでCS進出の可能性が完全に消滅した。

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