ソフトバンク“育成の星”千賀12勝目でM19

 「楽天1-7ソフトバンク」(3日、コボスタ宮城)

 勝利は間違いない。それでもマウンドでのソフトバンク・千賀の表情は暗かった。7点の大量リードをもらっていた九回だ。連続四球をきっかけに無死一、三塁のピンチを招くと、ペゲーロの遊ゴロの間に失点。自身初の完封勝利は、目前で逃げていった。

 9回を被安打5の1失点。4月13日の西武戦以来2度目の完投勝利だが、この時も完封目前の九回に失点。それだけに「完封を狙っていったんですが…。前にも同じことがあったので、またかと」と首を横に振った。

 快調にスコアボードに「0」を並べていた。力のある真っすぐを軸に、好調な楽天打線を抑え込む快投。「(相手先発安楽も)ゼロを続けていたので自分も続けないといけないと思った」。135球に足りないものは、九回のゼロだけだった。

 シャットアウトこそ逃したが、12勝目は名実ともに“育成の星”となる1勝だ。育成入団選手としては2008年の巨人山口がマークした11勝を上回った。「そんな大きなことは言えない。少しでも刺激を受けてくれたらうれしい」。右腕は、これから続く育成選手にエールを送った。

 工藤監督は「相手もゼロで終わりたくないから、気合を入れてやってくる。そこに負けないように」と次に期待した。千賀の活躍で、マジックも自力で減らし、「19」とした。

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