“ビッグ3”花咲徳栄・高橋昂も散る 涙はなし「やり切った」

 「全国高校野球・3回戦、作新学院6-2花咲徳栄」(17日、甲子園球場)

 難攻不落の存在を目指す男に、涙は似合わない。「悔しいというより、何とかやりきった。全部出し切って終われた」。花咲徳栄(埼玉)・高橋昂也投手(3年)は、敗れてもポーカーフェースを貫いた。今大会“ビッグ3”で最後に残った左腕も聖地を去った。

 準々決勝以降もにらんで先発起用された右腕・綱脇が、二回に5失点。「何とか流れを呼び込んでやろう」と、四回から救援したエースにとってもビハインドは大きかった。八回には今夏初めて得点圏で適時打を浴び、重い1点を失った。

 球は走った。「今日が一番よかった」との言葉通り、奪った4三振は全て直球。八回、最後の打者も144キロで空振り三振に仕留めた。「スピードにしても何にしても素晴らしい投手」と称えた作新学院・今井と、互角に投げ合った。

 入学前「夢のまた夢なんじゃないか」と思っていた甲子園の土を、3度踏むまでに成長した。進路は「全然、決めていない」と話すにとどめたが、今秋ドラフト1位候補に挙がる剛腕。さらに大きな舞台が待っている。

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