ソフトバンク19日にも陥落 武田が好相性レオに大誤算、ハムと1差に

 「西武6-4ソフトバンク」(16日、ヤフオクドーム)

 予想もしない乱調だったのだろう。先発のソフトバンク・武田が四回に急変したことについて問われた工藤監督は「うーん…」とうめき声を上げた。「突然変わったように見えたよ、俺も」。二回に2点、三回に1点。打線が難敵の岸を攻略して援護してくれた直後の暗転だった。

 三回まで1安打5奪三振の快投が、四回だけで4失点。先頭打者への四球を皮切りに3連続長短打、2連続与四球、とどめは押し出し死球で1点を勝ち越された。「調子というより、精神的な面だと思う」。西武戦初登板から11連勝中だった武田の黒星を、工藤監督はそう分析した。

 猛追してきた日本ハムの重圧にナインが苦しむ中、積極的に動いたのは和田だ。福岡市内で活動するプロマジシャンを球場に呼び、練習前に選手サロンでマジックショーを開催。「なかなか(優勝)マジックがつかないので、気分転換に」。しかし、ベテランの仕掛けも白星にはつながらず…。2位・日本ハムとはついに1ゲーム差。結果次第で19日にも首位が入れ替わる窮地に追い込まれた。

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